幼き頃より剣を振るい、剣しか振らずに育ってきた青年アゼル・バーナム。ベル・クラネルの幼馴染でもある彼は、ベルに付いて田舎から迷宮都市オラリオまでやってきた。そこで彼は、ベルと同じ主神のファミリアに入りダンジョンへと身を投じる。
その身に宿すは【剣】。すべてを斬ることも、すべてを斬らないこともできる【剣】。圧倒的とも言えるその剣の腕で彼は今日もモンスターを屠り続ける。急激な成長を遂げていく仲間であるベルの横で、アゼルは変わらずすべてを斬る。
これは一人の青年が剣を振るい、すべてを斬り裂く【眷属の物語】。その先に何が待ち望むのかは、神でさえ知らない。
アゼルのターンとベルのターン。それぞれの視点で話が進むが、メインはアゼル。有りそうでそう多くない、リュー・リオンがヒロインのSS。
所謂「最強物」でバトルシーンも多く飽きないが、なにより「斬る」の良し悪しが主題になっており、伏線も多く終盤が楽しみ。
でも、なによりもリューさんの出番が多いだけで個人的には超満足!