「何してるのよ。知らない人でしょ?」
「違いますよ? 流石に知らない人にこんな絡み方はしませんよ」
「この前、酔っ払って禿げたおじさんの頭にバナナの皮乗せてたじゃない」
「そうでしたっけ?」
何してんだよ、お前……。呆れ気味に小さくため息をついていたのが、まさに隙になったのだろう。俺が何か言う前に、高垣楓は平気な顔で爆弾を投下した。
「加賀山樹、私の学生時代の元カレです」
「えっ」
「……はぁ」
高垣楓とその元カレが意地を張り合いながらも、未練に惹かれ鞘を戻していくSS。
楓さんは25歳児だけど、ちゃんと女の子してるダメな子だったんだ…!未練とは書いたものの、もうお前ら結婚しろよ…と言いたくなる位には糖分高いため注意。